松村正直の第一歌集『駅へ』の新装版。
二十代後半に詠まれた歌415首が収められています。
2001年刊行の旧版は長らく品切れが続いていましたが、20年ぶりに待望の復刊です。
B6判ソフトカバー184頁1,500円+税 ISBN978-4-9911871-0-0
(電子書籍版はAmazonから購入できます)
<自選短歌5首>
フリーターですと答えてしばらくの間相手の反応を見る
抜かれても雲は車を追いかけない雲には雲のやり方がある
悪くない 置き忘れたらそれきりのビニール傘とぼくの関係
それ以上言わない人とそれ以上聞かない僕に静かに雪は
あなたとは遠くの場所を指す言葉ゆうぐれ赤い鳥居を渡る
著者略歴
松村正直(まつむら まさなお)
1970年東京都生まれ。
歌集に『風のおとうと』(六花書林、2017年)、『紫のひと』(短歌研究社、2019年)など、歌書に『樺太を訪れた歌人たち』(ながらみ書房、2016年)、『戦争の歌』(笠間書院、2018年)などがある。
ブログ「やさしい鮫日記」https://matsutanka.seesaa.net/
Twitter ID: @masanao1970
※松村正直『駅へ』復刊記念トークイベント録画|2021年3月27日(土)
https://youtu.be/E8QcAIAp6bU